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庭仕事でダイエット
庭のテーブルで朝ご飯を食べながら私の減量対策について夫と真剣会議を開いた。
夫：「大体アンタはな、食い過ぎなんだよ！
男のオレより毎食たくさん食ってるし、
ビールもガバガバ飲むし、
甘いおやつも食べる。
そんなんで痩せるわけないだろ！」
私：「・・・・・確かにそうだよね。
でも、今の一番の楽しみって
食べることとビールを飲むことぐらいだから
それぐらい勘弁して欲しいな」
夫：「別にいいけど、それなら痩せたいなんて言うな！」
私：「そうなんだけど・・・、
でもやっぱりこのずん胴（ビールっ腹）どうにかしたいんだ」
夫：「体重減らすなんて簡単なんだぞ。
3～4日何も食わずにいればいいんだから。
でもアンタはそれが出来ないだろ？」
私：「出来ない。絶対に」（妙に自信満々にキッパリ答える）
夫：「んじゃ、運動するしかないな」
私：「そうなの。前々からスポーツクラブにでも入会して・・・
なんて思ってたんだけど、クッチーがいるから
なるべく家を空けたくないし・・・」
夫：「じゃ、家で出来る運動をするしかないだろ。
庭をぐるぐる走るってのはどうだ？」
私：「絶対パス！！ マラソン嫌いだもん」
夫：「昔ちょっとやってた竹刀で素振りとかは？」
私：「あぁ。アカドウ スズノスケ（←古ぅ）みたいなアレね。
うーむー・・・、飽きるんだよね。
二の腕引き締め効果には良さそうだけど」
夫：「あれもイヤ、これもイヤって～・・・。（呆）
じゃ何がいいんだ？」
私：「エアロビのDVDを買ってきて
PCに向かって1人エクササイズなんてのはどう？」
夫：「あっ、もう、絶対やめて！！
目の毒だ！ クッチーの教育にも悪い！」（←どういうこと！？：怒）
私：「んじゃ、サンドバッグを買ってきて、
キック、パンチ！ ってのは・・・？
エクササイズだけじゃなくストレス解消にもなって◎！
あんたもクッチーも一緒に使えるからいいんじゃない？」
夫：「今のオレにサンドバッグぶったたいてるヒマがあると思うかぁ？！
クッチーも女の子なんだからそんな野蛮なことはさせたくない。
第一どこにサンドバッグを吊るすんだ？！
あれものすごく重いんだぞ！
大体なー、金かけなきゃ運動も出来んのか！！」
・・・と怒られた。
・・・はぁ～・・・・・。（泣）
1．お金をかけずに
2．家にいながらにして出来て
3．出来ればクッチーを遊ばせながら出来て
4．その上、夫の手伝いになれば尚良し
という運動・・・。
何かないかなぁー・・・・・？
あっ、
あった！ 1つだけいい案が・・・。
それはズバリ
庭仕事！！
庭をチョロチョロっといじる程度ではなく、本気の庭仕事だ！
運動とは言えないかもしれないが、木の剪定の時などは、壁によじ登ったり脚立の上に立ったりして、片手で体重を支えながらもう片方の手でハサミを使うその技は絶妙なバランス感覚が必要とされる。程よいバランスを保ち続ける為には案外腕力や腹筋、背筋などを使うのだ。
剪定の後は、山のような枝を竹の籠に入れて庭の端から端まで何度かに分けて運ぶのだが、これはちょっとした運動に匹敵するぐらい汗をかく。
それだけではない。
小鳥たちのバードプールをキレイに洗うのは意外と骨の折れる作業だし、藻だらけになった蓮の鉢を洗うのはそれこそ大仕事だ。
とにかく想像以上に体を動かすのだ。
何もやらないよりずっとマシだし、上に書いた4つの条件もバッチリ満たす。
特に、忙しい夫の手伝いになるのだから「ま～、いっか」と軽い気持ちで始めてみたのだが、これが思いのほか楽しくて～・・・。
元々緑の中にいて草木の匂いをかいだり、土や水に触れたりするのが好きな私は、庭仕事にのめり込んでいくのにそう時間はかからなかった。
手を掛けただけ精一杯こたえてくれる植物たちがかわいくてたまらなくて、今ではダイエットのことなどすっかり忘れ、庭仕事を心から楽しんでいる。
夫：「どうだ？ 庭仕事大変だろ？
今までオレに任せきりだったからな。
オレの苦労が少しはわかったか？」
私：「うん。確かにとっても大変だけど・・・、
でも、すごく楽しい！！
こんなに楽しいことを今までずっとあんた1人が独り占めしてたなんてズルイ！」
と言うと、夫はその場でずっこけてた。
・・・そんな我が家の庭に、夫と合作のブーゲンビリア棚（？）が完成した。
ブーゲンビリア棚の下に敷き詰めたレンガの上にこじゃれたテーブルと椅子を置けば、木漏れ日Cafeの出来上がり。
私としては、ここに2人用のデッキチェアをおいて、クッチーを傍らで寝かせ、私はのんびり読書と決め込みたいところだ。
もちろんサイドテーブルにはしっかり冷えたビールを用意して・・・。（←やっぱり）
最後に、
気になる体重だが・・・
残念ながら1グラム足りとも減っていない。（泣）
また、減る兆しも全くみえない。（大泣）
ま、しかし、ダイエットがきっかけで、楽しみがまた1つ増えたのだから良しとしておこう、と1人満足している私であった。
◆このコラムは月2～3回不定期の更新です。
日々の細々は うなぎ日記 から随時更新中。
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ジュッキン