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原発について思うこと

日本赤十字社に東日本大震災の義援金を送った。(URLはコチラ
街頭の募金などは現地に届くまで時間がかかり過ぎたり、中にはその日のスタッフの飲み会代に消えてしまうなんてけしからん話を聞いたことがあるので(怒りを通り越して哀れみを感じる)寄付は寄付のプロに、と。

・・・しかし、便利な時代になった。
家でPCを立ち上げマウスをちょちょいといじるだけで海外の然るべき機関に寄付出来てしまうのだから。
それもこれも電気のお陰。電気あってのこと・・・
なのだけど・・・なんか複雑・・・。
原発問題、日に日に深刻になってます。
実は、とーちゃん最初の時点でこれはヤバイ! と顔を青くしながら今後の成り行きについて語ってて、本当にその通りになったので驚愕。(そうなって欲しくなかったんだけど)
そもそも原子力以外の発電で電力がまかなえないのか?
個人的な意見だけどIHはじめ家電製品オール電化って必要なの? やり過ぎなんじゃ!?
そんなに電気ジャンジャカ使わなくても生活ってまわっていくと思うのだけど。
今後は原子力を使わないで電力を得る方法を強化するのと、逆の視点で省電力で使える電化製品の開発に力を入れてもらいたいものだ。(←これはとーちゃんの意見。もちろん私も賛成)
そういう開発って日本人の得意分野だからお茶の子さいさいと思うが、やはり巨額な資金とかが必要で難しいのかな?
ともあれ原子力はもう勘弁って気持ちに今回ばかりは本気でなった。
核物理学に(にも)詳しいとーちゃんの話、聞けば聞くほど怖くなる。
人間の細胞、DNAを一瞬にしてズタズタにしてしまう放射性物質。(特にプルトニウムがヤバイらしい)
どうしてそんな恐ろしいものを発電に使おうなんて発想が起きたんだろう?
ま、そういう発想が出るのは当然としても、何故本当に実用化してしまったのか??
効率がいいのはわかる、が、危険過ぎる。しかもその危険レベルが桁違い。
結局、人間が立ち入ってはならない領域だったのかな、と昨夜とーちゃんと話してた。
ちなみにタイには今現在原発がない。
が、発注する時点までいったとかいかなかったとか・・・?
今回の件で立ち消えになって欲しい。
子を持つ親として切実な願い。
何か問題があって放射能汚染されたら・・・
すぐに死ななくてもガンになったり遺伝子を滅茶苦茶にしてしまう恐ろしい魔物。
たった1度の事故でも人間から安心して住める環境を奪いその上次世代を担う子供たち(→遺伝子)の健康や命まで脅かすなんて・・・
恐ろし過ぎる。


原発について思うこと - Photo No.1 ちょっと休憩。
以下“電気がないならないなりに生活出来る! 我が家編”。
タイ(チェンマイ)は停電がしょっちゅう、特に雨季は酷い。
何の告知もなく突然電気が止まるので「ちょっと待ってよー、勘弁してよー」と昔はブルーになったりしたが今じゃすっかり慣れた。

IHなどこっちにはないので料理には支障がない。
ちなみに我が家は普段プロパンガスを使ってる。
万が一ガスがなくても炭はいつも常備してるんで平気。
←トースターが動かなくてもこうして炭火であぶれば外はカリッ中はフワッ、しかも香ばしい香りまでついてくる。最高!



原発について思うこと - Photo No.2 網を使わず串刺しでw

原発について思うこと - Photo No.3 ロイヤルミルクティーだって作れちゃう。
うーむ、キャンプだな。

ちなみにこれらの写真は田舎に引っ越してきたばかりの時、ガス屋さんを見付けられなくてしばらく炭火生活してた時のもの。
まず火をおこすところから始まるんで正直時間がかかってもどかしかったけど、慣れればフツーになる。



原発について思うこと - Photo No.4 もちろん料理も炭火。
まあこれは別段珍しいわけでなく我が家の食卓には頻繁に土鍋&炭火が登場する。



原発について思うこと - Photo No.5 夜は食卓にランプを置いて食事する。


原発について思うこと - Photo No.6 停電の際、一番困るのが“水”。
←このタンクに水が溜まっててキッチンや洗面所など家の中の蛇口をひねるとポンプが作動して水が出るのだが停電になると当然ストップ。
ま、最悪このタンクに水を汲みに行けばいいのでそこまで大きな問題ではないのだが。



原発について思うこと - Photo No.7 トイレの水も流れなくなるので、トイレの前の
←フィッシュプールで水を汲んで流す。
その際、バケツに魚が入らないよう要注意!!


その他どうしても支障が出るのがとーちゃんの仕事。
ネットがないと仕事にならないんでこればかりは死活問題。
それさえクリア出来れば電気がなくてもなんとかなりそう。



原発について思うこと - Photo No.8 あ、あっ、そうだ忘れてた。
私の服作りは足踏みミシンがあれば出来るw
停電が多い土地柄前々から足踏みミシン欲しいなぁ、って思ってた。
ま、これはお金が貯まったらいつでも買えるんでスルーすることにして、裁縫で案外重要なのが途中のアイロンがけ。
アイロンも昔の炭入れて使うようなやつにするか・・・?
これはやり過ぎ?!




・・・と、ここまで書いて再びとーちゃんに

「ねえ、なんでそこまで電気が必要なのかな? やっぱり便利・快適・ハイテクな生活を送りたい人々の欲を満たす為? 電力会社はさらなる儲けの為これ幸いとさらに原発をつくって・・・って流れになってるのかな?」

という問いにとーちゃんは

「ん、それもあるかもしれんが、技術者の、もっというと日本の夢なのかもな。
資源がない小さな国日本は昔から石油や良質の石炭、鉱物がとれないことで(とれたとしても少量)辛酸を嘗めてきた。
そもそも太平洋戦争はそれが原因で起きた。
今は平和な世の中で必要な燃料や原材料など他国から買える。
だがいつ何時『やっぱり売らない』といわれるかわからない。
日本はそれを恐れてる。
もしそうなったとしても自国で(電気をエネルギー源として)やっていける体制を整えておきたいのだと・・・」

うーむ・・・そう聞くと日本を守る為だから致し方ないのかな、って気分になる。

「まあでも原発は何かあった時に人や動植物に及ぼす影響が大き過ぎるからやっぱりイヤだなあ。何か他にいい方法ないのかなぁ?」

とふると

「ちなみに江戸時代は海外との貿易がなくても社会は上手くまわってた。
人々の生活や社会に対する満足度も高く、その上学問・文化の部分をとっても世界でもトップクラスに成熟した優秀な国だった」

「んっっっ?! じゃあ江戸時代に戻れと・・・?!」

「イヤそうはいわん、個人的には今より当時の暮らしの方が面白そうだが。(苦笑)
そうでなく、クリーンエネルギー重視でいくのでは?
例えばその1つが核融合。“核分裂”でなく“核融合”を利用してエネルギーを得る方向。
基本的にクリーンなエネルギーの上、核分裂を利用した現在の原子力発電よりもずっと多い。質量比で10倍近いエネルギーが得られる。
しかもウランとか要らなくてな、燃料は水素なんで、海水中とかに水の分子として膨大な量が存在している・・・ま、使うのは普通の水素じゃないんだが、それでもほぼ無尽蔵に等しいな」

「いいこと尽くしじゃん」

「そうなんだが、核融合の発生には、原爆爆発相当の膨大な熱量が必要なんだ、まあ原爆使ったら施設吹っ飛ぶんで、別の方法としてプラズマが必要なんだ。(ちなみに核融合である水爆の起爆剤は、その理由で原爆なんだそう)
しかしプラズマは、まだ実用化の段階になってない、いいところまでは行ってるようだがな。
今回の原発事故の問題は、核分裂は放っておいても勝手にどんどん進行してしまい、しかもそれを簡単に止められないという性質によるものだ。
対して核融合は、プラズマが途切れるとすぐに反応が止まってしまう。ちょっと油断すると止まってしまうわけだから、非常に安全と言える。
今は、そのプラズマを長時間持続させる装置を一生懸命作っていると考えればいい、一瞬だけでは継続してエネルギーが得られないからな。
あとはやっぱり省電力で使える電化製品の開発だな。これは是非とも実現して欲しい」

・・・んー、さすがとーちゃん。ナルホド! 理解。
この人といると知識がどんどん増えて世界が大きく広がるだけでなく思想や人生までもが深くなる気がする。

2011/03/30(Wed)   


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